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2017.12.09

コマネコ

河鍋暁斎の画に、煙管を吸っている猫がある。

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これを作ろうと考えて岩波文庫の戯画集を読んでいると、この猫は遊女なのだそう。そして鯰は役人を表現しているらしい。この図式で何枚かあるので、このネコを模型にしようとすれば、ナマズも作らないといけない。(いけなくもないけれど・・・)
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キャラクターを変えて、鳥山石燕の五徳猫を作り始めた。古い百鬼夜行絵巻にも登場するツクモガミである。
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古道具の妖怪変化した猫又でもあるが、どうにもカワイクない。妖怪顔がだいぶ勝っている。オモシロくないので、狛猫に会いに行く。
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毘沙門天を祀る社の参道にいるので、実はトラなのだけど、獰猛さなどなくて、とぼけた感じすらうけるネコなのです。この地域には猫にまつわる昔話もあって、猫に小判ならず、猫が小判に変じたというもの。縁起も良いか。
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そして気分を変え、頭部と腕を作り変えて、煙管を吸うネコマタとしました。
猫、遊女、五徳となると話が深まって丑の刻参り・橋姫伝説に行き着いてしまう。ちょっと怖い猫妖怪の完成です。
これで次のイベント用原型が揃いました。
作業は、まだまだこれから。
                      Puce

2017.12.04

猫又の敵役で、

  鉄鼠という妖怪がいる。高僧の頼豪が帝と比叡山に怨みを抱いて自死した怨霊が宿った鼠で、鉄の牙と爪で延暦寺の経文と仏像を喰らい尽くしたとされる妖怪だ。

  絵師の鳥山石燕ほか、読本挿絵で葛飾北斎もその姿を描いている。
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なかでも月岡芳年の画がゾッとする。
今回はこれを選んで模型にしてみました。
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鉄鼠だと猫又でも退治できそうにないので、旧鼠とします。比叡山で鉄鼠と共に暴れた手下の鼠が生き長らえて・・・とすれば、猫又のライバルとしてはじゅうぶんかと。
(因みに、鉄鼠は頼豪を神と崇めて社に祀ったことでようやく鎮まったとか)
模型では経文を踏みつけて、噛みちぎる姿にして、通常の鼠を添えました。
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江戸の怪異話しとして、猫又が寺に放たれて旧鼠退治をする話も残っています。もともと経文を喰い荒らす鼠退治に、唐土から連れて来られたのが、日本での家猫の始まり。
(それ以前は山猫で、ペットにはなっていないらしい)
以来、ずっと敵同士。
                  puce

2017.11.29

身近なモノほど恐ろしい。

古道具が妖怪変化したツクモガミ。

刀剣や鎧兜に怨霊が宿る話も怪談として伝わるが、意外にそれらの武具のツクモガミはあまり見かけない。精霊が棲み難いモノなのかもしれない。
  もともと怖いものだから面白みもない。
 杓子が手招きしたり、お櫃などが跳ねるほうが愉快で、しかも怖いのである。
 常日頃から側に在るモノが明日、妖怪になってしまうかもしれないと想うと、夜なにかの拍子にカラカラ鳴るとゾッとする。
  そのために煤払という行事があって、古くなった道具を立春(旧正月)の前に捨てるようにしていた。 
  化ける前に遠ざけるのである。 
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いま作っている傘も、百鬼夜行絵巻にすでに登場していたツクモガミ。
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これが初期の絵巻に描かれた姿、
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河鍋暁斎は、これを跳ねさせた。
もう杖なんかついていない、振り上げている。
こっちのほうが並べて面白そうなので、模型にしています。
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その最中に、この画を見つけて・・・・
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狩野宴信 画の 「傘」
棒が刺さっているのは、なぜ??
でも、カワイイ!!でしょ。(僕だけか・・・・?) で、作りました。 
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ツクモガミ「傘」 できました。
                      Puce

2017.11.26

新しいツクモガミを製作ちゅう。

冬のイベントへ向けてツクモガミたち製作ちゅう。

そろそろカタチを成してきたのでご紹介。
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ツクモガミ 「 傘 」 
河鍋暁斎の画を元に作っています。跳ねてます。一説にはツクモガミが起こした反乱の先駆けは傘だという話もあるので、勢いよい感じにしてみました。
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ツクモガミ「旧鼠」
月岡芳年の画より、
年を経たモノに精霊が宿るのをツクモガミとするなら、これはちょっと違う妖怪。怨霊・頼豪阿闍梨の宿った画として描かれています。
夏に書いた「猫の用心棒」の敵役があればいいねぇ・・・との話を受けて、作ってみました。頼豪とは離して、鼠の妖怪として製作ちゅう。
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ツクモガミ「五徳猫」
鳥山石燕の画より、
五徳の付喪神か、猫又が五徳を被ったモノなのか、さらにメス猫とくれば話はどんどん妖しくなる。正体も定まらず、まだまだカタチにしたまでのところ。
怖い顔してばかりもなぁ・・・・さぁ、どうしよ。


炬燵に道具と本を散らかせてツクってます。
                   Puce

2017.11.19

情景百鬼之図 「猫の用心棒」  とら猫

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【猫又と鬼灯人間の居る風景】    猫の用心棒 四
ジオラマ・葉書サイズ       製作・文  八木一文
   ギャラリー茜より企画をもらって、展示用に製作したジオラマです。猫の怪談を物語として書いて、情景作品と一緒に飾らせていただきました。
   猫の用心棒。。。。つづき
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娘と、それを狙うキュウソ(鼠妖怪)が居る家に近付くと妖気も高まってくる。ほら、ホオズキも化け出した。
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ブチ猫も根子岳帰りのネコマタだ、あいつが助勢を請うとは・・・・虎猫は思う・・・吾よりもだいぶ年上のブチ猫だ、40年は生きていよう。底抜け桶のある空き地で、何度となく力試しをしたことがあるが、手合わせをしても一向に衰えを感じぬ。
キュウソか・・・今度の敵は相当に手強い。
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商家に着いた虎猫は、ひょいと塀に飛び上がり、主人に向けて片方の口端を上げてニヤリと・・・笑ったふうな顔をして裏庭に飛び降りた。
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戻って部屋を覗くと、ブチ猫とトラ猫は寄り添ってゴロゴロ鳴いている。なにやら相談しているのか。その日の夜、また枕元で猫が踊った。
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明後日の夜に敵と決着をつける。上の部屋には誰も入らぬように。と告げた。
主人はせめてもの手助けにとたくさんの料理を猫たちに出してやり、二匹はすべてぺろりと平らげた。立派なヒラメを大皿に盛ったものなど、骨ひとつ残さずきれいにした。
では、参ろう。
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猫の用心棒  その壱
                   その弐
                   その参    
ジオラマは用心棒に乞われたトラ猫の道中風景を作ってみました。
物語は闘いの終いまで書いて、ジオラマの側へ冊子にして置かさせていただきました。それはまたなにかの機会に、どこかで・・・。
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ジオラマの大きさは葉書サイズ。フィギュアは6cmくらい。
SPICEのアイテム・ツクモガミシリーズとして模型イベントで展示販売させていただいた猫又を使って情景としてみました。

2017.11.18

情景百鬼之図 「ろっく猫又と河童」

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【 猫又と河童の居る風景 】      猫の用心棒  参
ジオラマ・葉書サイズ          製作・文  八木一文
  今秋、ギャラリー茜よりの企画を受けて「猫の用心棒」として展示した作品です。
お話しの続き。。。
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  娘の身を案じて正気を失っていたといえばそれまでだが、
  昨夜のブチ猫の姿、そして目の前のトラ猫の様子にもただならぬものを感じた。主人の奇異な頼み事に、飼い主の男も不思議に疑う素振りも見せぬ。
  その猫を借りて家へ帰ることになった。
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  このような依頼は、たまにあることなのかもしれない。
猫の用心棒
  トラ猫は、主人の手をするりと抜けて歩き出した。
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  慌てて捕まえようとするが、ぷいと逃げられる。手を伸ばす、逃げられるを繰り返すうち、
その歩く先が戻る家の方向と違っていないことに気がついた。
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  そこにはブチ猫が居る。
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  主人は猫の告げたことを信じると決め、トラ猫の後をついて行くことにした。
                                                    つづく
猫の用心棒  その壱
猫の用心棒  その弐
___________________________
ジオラマの大きさは葉書サイズ。フィギュアは6cmくらい。
SPICEのアイテム・ツクモガミシリーズとして模型イベントで展示販売させていただいた猫又を使って情景としてみました。

情景百鬼之図  「ろっく猫又と蝙蝠」

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【 猫又と蝙蝠のいる風景 】      猫の用心棒  弐
ジオラマ・葉書サイズ     製作・文  八木一文
  今秋、ギャラリー茜で企画をもらって展示した「猫の用心棒」のジオラマです。猫の怪談物語として情景を作らせていただきました。
「猫の用心棒」あらすじ・・・つづき
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飼い猫は3年経れば人語を解し、さらに化けられるようになる。狐がその方法を教えるともいわれる。しかし、本来ならば肥後国にある根子岳で修行を受けてから化け方を伝授されるのが筋だ。そこには猫の王がいる。
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  ふらり姿をくらました飼い猫が傷だらけで帰ってたときは耳を調べてみるがいい、割れていたなら修行を終えて戻ってきた証だ。
 猫又に違いない。化ける。
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  ブチ猫が枕元で告げた。
  旧鼠退治には「とら猫の助けが必要だ」と。
  夢かと起きた主人だったが、隣りの妻も怯えて同じ夢をみたという、もちろん信じてはいなかったが告げられた家を訪ねて覗いてみると、たしかにトラ猫が居た。
 
                                     つづく
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猫の用心棒  その壱
猫の用心棒  その参
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ジオラマの大きさは葉書サイズ。フィギュアは6cmくらい。
SPICEのアイテム・ツクモガミシリーズとして模型イベントで展示販売させていただいた猫又を使って情景としてみました。
 

情景百鬼之図 「ツクモガミ もくぎょ」

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【木魚の妖怪が居る風景】
ジオラマ・葉書サイズ          製作 八木一文
  荒れ寺に捨て置かれた木魚・・・長い間眠っていたある日に手が生えた、足も。 頭を叩き続けた坊主はとおに居ない。
  薄暗い陰気なところなど飛出してしまえ!!
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鼠も驚いて逃げ出します。
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釣り鐘はプラ材で、鐘木はバルサ材から、鼠はエポキシパテで作りました。フィギュアはSPICEのアイテムとして製作したものです。
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情景百鬼之図 「ツクモガミ 笙」

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【 笙の妖怪変化 が居る風景 】
ジオラマ・  葉書サイズ       製作 八木一文
  笙は雅楽器の笛である。器物の妖怪変化でありますが、帝などに音を奉じた楽器でしょうか、妖怪姿も様になっています。天狗のよう、月夜に舞い降りては笛の音を奏でる付喪神です。
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月の明かりと笙の音に誘われて・・・ひとつ目妖怪と大山椒魚ものそりのそり。
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松はティッシュペーパーとドライフラワーで、水芭蕉は紙で、灯籠はスチレンボードで作りました。フィギュアはSPICEのアイテムとして製作したものです。
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情景百鬼之図 ツクモガミ 「おひつ」

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お櫃妖怪の居る風景
ジオラマ・葉書サイズ                 製作  八木一文
ツクモガミ・おひつ のフィギュアを使ってジオラマを作ってみました。
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捨てられた古道具も、百年経てば化けられます。
そこに精霊が宿ると妖怪変化できるのです。
かつて京の船岡山辺りに城を構えて、人に反乱をしたこともあったとか。
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スチレンボード・樹脂粘土・紙と情景用素材、透明レジンなどを使ってジオラマを作りました。フィギュアはSPICEのアイテムとして模型イベント用に製作したものです。
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