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2006.09.07

あれこれと考えて・・・

NHK日曜美術館で、コーネルとスコープ少年を扱っていました。

コーネルは、箱を使用したコラージュ作家

桑原弘明は、スコープが付いた小箱を使用した作家です。

どちらも作品集を枕元に転がせてよく眺めていたので、
番組を心待ちにしてしていました。
さて、内容は、
 案内者は子供の頃の記憶を箱に篭める。
 と、まとめたいようでした。
 もちろん、そこに封じ込めるという使い方は箱が持つものでしょう。
 でも、その中に作り出されたものは昔の記憶だけなのか? 

 僕の遊ぶのは模型という趣味です。
 シャドーボックス風の作品が好きなことから、
箱に入れるという作業には特に興味が涌きます。

 はっきりした答えは出ませんが、
・自分の見せたいものを覗かせる。
・対象者の覗くという行為は、すでに作者の領域に入っている。
・その領域を少年の記憶だけ。とするのは、勿体無いなぁ。と感じるのです。
 
(もちろん僕のような ただの模型好き が語るのは失礼な事ですが)
覗いた人が吸い込まれる作品に出会いたい。
それを自分で造れたらとても素晴らしい事と願ってもいます。

スコープ小箱の作品では、
 江戸川乱歩の「押絵を旅する男」を思い出します。

 まさに、覗いた人間が絵に吸い込まれるという話。
 

 番組では、その後に、
 ピンホールカメラの中に人が入る。という作品を取り上げていました。
 箱の内部に、さかさまの景色が浮かび上がる。
 
 これは、「押絵と旅する男」の冒頭部分。
 蜃気楼の場面と、とてもよく似ています。

 としたら、さっすが乱歩!凄い!
 と喜んでいる自分が居ました。
 自分も以前に、これをテーマにした模型作品
造りましたが、

 もう一度やってみるか。という気になります。

でも、箱なら「箱男」でしょう。
 何年も前に放り投げた、製作途中の人形を引っ張り出
してきて眺めもします。

そうそう、番組ではデュシャンも取り上げていました。が、
 箱というテーマから外れるためか、

 「落ちる水、照明用ガス、が与えられたとせよ」

 は画面には現れませんでした。
 部屋を「箱」 と見立てれば、
 これこそ取り上げて欲しかった作品でしたが・・・。
 
 情景模型で遊ぶ僕としては、この作品は遠い遠い目標です。
 写真でしか見たことは無いですが、凄い情景作品なのです。
 (本物はフィラデルフィア美術館に展示)

 そうくれば、「花妖記」かなぁ

 と、こういうわけで、
 次の作品はなかなか決まらないのでした。

・ コーネルの箱 (文芸春秋)
・ スコープ少年の不思議な旅 (パロル社)
・ 押絵と旅する男  江戸川乱歩 
・ 箱男   阿部公房
・ 花妖記(うつろ船)  渋澤龍彦

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