2020.03.30

ツクモガミ 猫又誕生

Nekomatatanjyou
【猫又誕生】
猫又に成るモノにも種類がある。老齢のヤマネコは妖怪となると凶暴で、人を喰らう。化けるのは下手なので、老婆を真似るのがせいぜいだ。狐に化けかたを教わった猫もいて、これも下手な化けざまである。
飼い主の生き血を啜ったり、臨終間際の精気を吸い込んだ猫はバケネコとなる。怨念に支配されているから仇討ちしてなお暴れる。
正統な猫又は、肥後国の根子岳で修行して術を得る。こいつらは化け上手で、美女や美少年に変じて美味しいものを頂戴してご機嫌だ。本来の役目は旧鼠を退治することである。
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桜の樹下、ネコマタ誕生の場面をジオラマとして、画像加工をしたものです。
製作 Yagi

2020.03.25

ツクモガミ 巾着

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【付喪神 巾着】
麒麟は千年に一度出現するかどうかの神獣で、時代の大きな変わり目、とても優れた人物の現れる予兆に姿を見せるという。武術に秀でているがその力を使わず、争いを嫌い平和を愛す穏やかな性格とされる。
 さて、百鬼夜行絵巻にも描かれるこのツクモガミは、麒麟を真似たようで凛々しい。本当の姿は「鹿革の巾着」である。首周りの布がその実体だから、妖怪としてだいぶ化けたモノだ。
麒麟の角は一本とされることが多いので、やはり鹿より上のモノには成れなかったのだろう。
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「百鬼夜行絵巻」「鳥山石燕・画図百鬼夜行」などを参考に模型しました。
製作したフィギュアとジオラマを画像加工したものです。Yagi

2020.03.16

龍頭亀

Ryuutoukame
【 龍頭亀 】
 百鬼夜行絵巻のひとつ「百鬼ノ図」などに描かれている妖怪。
齢九十九年を経れば、妖怪に化ける資格どんなモノにもある。
もともと長寿な亀ならば、それも容易いことであろう。玄武を真似たかの
ような龍面で化けた。

 烏帽子カエルに跨られたこの竜頭の亀と似た姿が「彦火火出尊絵巻」に描かれている。
それは海中の宮殿より戻る山幸彦に従う竜宮の使者が乗る亀だ。
カエルはこれを真似たのかもしれない。だいぶ悦にいっているよう。
絵巻は平安末期の作とされているので、これを模して百鬼ノ図に竜頭亀を登場させたことも考えられる。

神獣の玄武を出すまでもなく、亀は吉兆の動物として語られる。
なかにこんな話がある。
大阪・堺の薬問屋、その屋根に亀の木像が置かれていた。鋭い顔をして往来を睨む姿をしているので、近所の子供たちから怖がられいたという。ある時、町が火事に見舞われた。いまにも火が迫るという時、亀の木像が水を吐いて火の勢いを止めた。時を置いて、その木像は近所の寺にある蔵に収められたのだが、そこでまた火事が起こった。本堂など焼かれるなか、木造の亀の居る蔵だけは消失を逃れたという。
 誰かに想われているうちにモノが化ける。これこそツクモガミだ。

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ジオラマを画像加工したものです。/ Yagi
 

2020.03.11

けさらんぱさらん

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袈裟羅婆裟羅は琵琶の精。
百鬼夜行絵巻にも描かれています。

その名、ケサランパサランは意味が定かではなく、
梵語であるとかポルトガル語であるとか、ケセラセラ(なるようになる)から来ているとか・・・
いろいろ。
「てんぱらばさら」「ヘイサラバサラ」とも読む人がある。
民俗学者で妖怪談義を記した柳田国男は、ヘイサラバサラと言ったとか。
これは和漢三才図にも載っている、動物体内でできる石のことだそうだ。

ケサランパサランは空中を漂う白い毛玉のようなモノ。
植物のアザミの冠毛に似ているが、鷹など猛禽類の吐き出した動物の毛の塊だとの説がある。
どちらも空から降ってくる。

これを妖怪とする説もある。
産み出すのは琵琶の樹とされ、
ケサランパサランを箱に白粉と一緒に入れると育つという。増殖するのだ。
その箱には空気穴をあけておかないといけない。そのままだと窒息して消失してしまう。
手にすれば幸運を呼ぶのだと、代々大切にしまわれている家があるらしい。
年に一度しか見てはならない、二度見ると幸運は逃げてしまうとの言い伝えもある。
江戸時代より、近くは1970年頃にも不思議な生き物として騒がれたのが面白い。

同様の現象は西洋にもあり、
ゴッサマー、エンゼルヘアとも呼ばれる。

なにやら正体はつかみ難いが、
百鬼夜行絵巻などに描かれている、白面行者包に琵琶の葉を被り、木兎の耳を持つこの妖怪を
ケサランパサランとして作って遊んでみました。

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ツクモガミ情景模型を画像加工したものです。/ Yagi

2020.02.26

ツクモガミ ふみばこ

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百鬼之図.38  ツクモガミ「文箱」
 鳥山石燕の画を元に模型としました。
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文車(移動式の書庫)が妖怪変化した文車妖妃の傍に描かれ
ている妖怪。
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江戸の妖怪絵師・鳥山石燕の画【文車妖妃】の添え書きに
「執着の想いを込めし千束の玉章には、妖しきかたちも
現わしぬべし」とあり、手紙に宿る想いが化ける。
 焼かれた恋文が鬼に変じる怪談などもあるから、書には
強い力が宿っているのでしょう。
 出しそびれた恋文を置いたまま放っていると化けます。

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原型・模型製作・文 八木一文 / SPICE-Oningyohan
2020.02
Wonderfestival2020W で展示販売しました。 

2020.02.21

猫ノ王

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百鬼之図.37 【 猫ノ王 】
河鍋暁斎の画を元に模型としました。貫禄がある姿なので
肥前国・根子岳に棲む猫王として話を添えました。
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根子岳には猫の修行場があるという。
そこで猫又になるべく鍛錬を積むのだ。そして猫王より術を授かる。
修行した猫はしっかり化ける。遊女に化けたり、役者に化けたりして御馳走に
ありつくなど容易いこと。
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しかしそれが猫又と早合点してはならぬ。
本来の役目は、仏教に災い成す妖怪「旧鼠」を退治することである。
根子岳帰りの猫又かどうかは、耳を見るとよい。耳が裂けていれば修行した猫又だ。化ける。

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原型・模型製作・文 八木一文 / SPICE-Oningyohan
2020.02
Wonderfestival 2020冬で、展示販売しました。
河鍋暁斎・画 の三毛猫と、
日本昔話より猫王は黒猫という話から、黒猫で作りました。
 

2020.02.20

森の精霊 木霊さま

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【ツクモガミ.35  木霊さま】
原型・模型製作 八木一文
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ツクモガミは年を経たモノに精霊が宿って妖怪変化します。
精霊は自然の、地・水・火・風・空など目に見える見えない関係なく存在しています。
この木霊さまは、森の精霊。
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山の女神が里に降りてくるとき、
生い茂った草が左右に分かれて、道ができると言われています。
その露払いの役目は、この木霊さま。

幕末・明治に活躍した絵師・河鍋暁斎の肉筆画を元に、立体としました。
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模型製作・文 八木一文 / SPICE-Onongyohan
2019.07 
Wonderfestival2019summer で展示・販売しました。

2019.11.27

情景百鬼之図「ささらが池異聞」

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【情景百鬼之図 ささらが池異聞】
fullscratch  finished by YAGI
 2018.10 ギャラリーFでの作品展用に製作したジオラマです。
 昔話「ささらが池」を元に創作した物語と模型を並べました。
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ささらが池
 源平合戦の頃、京より逃げてきた平家の姫が供とはぐれて、ひとり残されました。
 村の長に、池のほとりにある小さなお堂に匿われた姫は、名を「ささら」と言い、夜になると笛を吹いて寂しさを紛らわせていました。
 壇ノ浦で勝利した源氏が都へと戻る途中、その笛の音を耳にとめ平家に縁のある者に違いないと探し、姫を捕まえます。
 ささらが姫は、最後に笛を奏でたいと伝えて池の縁へと、そして水の中へ身を投げました。
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片目の魚
 神に仕える魚は、みな片目が無いといいます。

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ジオラマは葉書サイズ
バルサ材・粘土パテ・ドライフラワー・紙などを使用。
模型製作・文  八木一文 / SPICE-ONINGYOhan

情景百鬼之図「ささらが池異聞・魚石」

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【情景百鬼之図 ささらが池異聞・魚石】
fullscratch  finished by YAGI

2018.10 ギャラリーFでの展示用に製作したジオラマです。
昔話「ささらが池」と「魚石」を組み合わせた物語に模型を添えました。

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「長崎の魚石」
 伊勢屋の主のもとへ唐人が訪ねてきて、石垣にあるひとつの石を譲ってくれるよう頼んだ。ただの石にしかみえないのに、百両いや三百両を出すという。そう言われると譲るのが惜しくなった商人は、これを断った。さて、どうしたものか。職人に石をタガネで打たせてみると、石は割れて水が噴き出し、一緒に赤い魚が飛び出てきた。魚はしばらく跳ねて死んでしまった。
 翌年、唐人が再びやってきて事の次第を知り、とても勿体ないことをと残念がった。「魚石」は世に珍しい宝で、外側から慎重に磨いて、中が透けて見えるところで研ぐのをやめて鑑賞する。石の中にいる限り赤い魚はいつまでも泳ぎ続ける。
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ささらが池に身を投げた姫が、魚に変じて石に宿るという物語として、このジオラマを作りました。
ネコマタもちょっとだけ登場です。

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ジオラマは葉書サイズ
プラ材・粘土パテ・スタイロフォームなどを使用
模型製作・文  八木一文 / SPICE-Oningyohan

 

情景百鬼之図 「椿の精」

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【 情景百鬼之図 椿の精 】
Fullscratch  finished by Kazufumi Yagi

 2018.10月「ギャラリーF」での作品展用に製作したものです。
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老木の椿は、美女となって旅人の袖を引くという怪談より。山奥に咲く藪椿の妖怪。
椿の怪異はほかにもあり、椿の木で作ったすりこ木が化けたり、椿を使った柱が妖怪変化し館の主となって人を喰らう怖い話など話などあります。そんな物語を集めて読み物として、ジオラマと一緒に展示しました。
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着物の柄は「酒井抱一」の牡丹画を真似て描いてみました。
中国の怪談には、椿と牡丹が姉妹に化ける話があります。酒を交わし詩を読みあって一緒に過ごします。

このジオラマの妖怪は、女性の手のみ。ネコマタも一緒に、道端の花にナンバンギセルを添えました。

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ジオラマは葉書サイズ。
バルサと紙、粘土パテなどで製作。

模型・文  八木一文 / SPICE-Oningyohan

 

 

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