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2008.12.02

模型をさわらない休日

 光景 thier site/your site  池田朗子 (青幻舎

 今日は、この写真集をながめて、
               模型はまったく触らないひと日。

 ちょっと変わった写真を面白く感じたので手に取りました。
 雑誌等の風景写真から人・動物・建物・木などを切り抜いて
起こしたものを写真にとっている作品です。

 飛び出す絵本のような、といったら判りやすいでしょうか。

 切り取った人の写真だけを起こして、背景は平面のままだか
ら、立体的な・・・角度が違う平面世界が面白くみえたのか。

 ページをめくると、無造作のように置かれた数冊の本から
数体の人物が立ち上がっています。
       「ちんちん小袴 だね。これは、」

 文房具などと一緒にこのヒトタチが遊ぶ姿は、
                 「んっ?よく見る景色だ。」
 そう完成間近のフィギュアが作業机に並ぶ景色と同じ。

 動物なども加わって賑やかになった写真は、
                     ジオラマに見えます。

 終わり頃の一枚。公園のような町風景のなか、木が一本
立っている写真があります。
             「すっごいじゃん。リアルな木!」
         それはそう、本物の写真なのだから。    

 結局、そうです。ミニチュアという遊びを感じて面白かった
のだと気付きました。

      「そろそろなにか造りたくなってきたぞ!」

                        Pucephalas

2007.10.01

ヤン・シュヴァンクマイエル作品集

8月の終わり頃だったか、
        出会ってずっと気になっていた本があります。
          「人間椅子」
 よく知られていると思いますが、江戸川乱歩の短編です。
 これに、ヤン・シュヴァンクマイエル の作品を挿入して、
一冊の本として刊行されていました。

 最初に観た感想は、
   エッ? これ人間椅子?
     これが人間椅子ねぇ
        そうか、人間椅子だもの・・・

「なんとなく悔しいから買ってやらない」
    (羨ましいのです)  

あとは書店に通うたびにその場に立ち止まったりして。
  いいなぁ、人間椅子かぁ。

このブログをご覧のみんなには知ってもらっていますが、
     自分は、こういうテーマで遊ぶのが大好きなのです。

しかも、人間椅子。 
   実は一度、作りかけて挫折したことがあったりもします。  

そして先日、このヤン・シュヴァンマイエルの作品集を見つけました。
     これはすぐに購入。

昨年に出版されていた、
  「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」
 の挿絵を書いていた人と知って、人間椅子の作風も納得。

作品集に掲載のものは、 絵だけでなく、オブジェ、
 コラージュ風の作品も多く、面白い内容でした。

また、アルチンボルドにも影響を受けているようです。
   (としたら、国芳にも通じますよ。泉鈴/SPICEさん)

その最新作が「人間椅子」のようです。
 面白かったけど、あの椅子じゃ婦人は座れないよなぁ。

     

     いいなぁ、人間椅子かぁ。

                    Pucephalas

2007.06.12

スモールプラネット

写真集「スモールプラネット」 本城直季

じっくり眺めて いろいろ考えました。

写真家の本城直季は、この写真集とともに
NHK・トップランナーで紹介されたり、本の装丁に
その写真が使われたりもして、
            知っている人も多いかと思います。

さて、気になったのは、
彼の写真が ジオラマ と評されること。

風景写真なのですが、
高いビルの屋上から風景を選んで撮影されるもので、
人間、車、建物がちぃっちゃく見えます。

ただ、これだけでミニチュアに観えることはないでしょう。
写真は焦点の合った部分をトリミングするのではなく、
その手前と周囲のボケた部分を残してあります。

写真のなか、7割はぼやけた部分でしょうか。

また鮮やかな色があるもののほうが、
よりミニチュアっぽく見えます。

微妙な色合いがとんで、
それぞれの色が単色になるからでしょう。
オモチャっぽく見える。ということです。

そして、ちいさな人工物がある。のが大事な要素で、
小さい=ミニチュア
単純な色を使う
ミニチュアのある風景=ジオラマ
となるのではないでしょうか。

 
それで、本物の風景より離れる写真となっているようです。

そもそも、なんでこのようなことを書くのか?

それは、自分がジオラマで遊んでいるからです。
僕らのしている事は、
      ミニチュアをどう本物ぽくするかという遊びです。

でも、写真集 スモールプラネットを見ながら思ったのは、
オモチャっぽい=カワイイ
この要素も大事なのだと。

リアルを突き詰めていけば、窮屈になっていくばかりで、
模型ならではの遊びも忘れてはいけない気がします。

そういえば、清少納言も 
「ちぃっちゃいものはみなカワイイ」 などと書いていたし。

もともとの模型(ミニチュア)が持っている
アドバンテージを生かす遊びが
もっともっとできればいいなぁ。と考える今夜でした。

2007.06.11

魔術師ガラ

「魔術師ガラ」
 という題名の短編小説が、伊集院静の野球短編にあります。

 ほか作品のどれも良い作品なのですが、
      なかでもこの魔術師ガラは、異彩を放って、
               僕の心に残る一篇となっています。

 メジャーで連敗中のチーム、解雇も間近の老監督が、
 場末のバーで、過去のチームメイトと出会います。
 (というより、本人も知らずうちに出会いを願って
                   待っていたかのよう・・・)

 いろいろ曰く付きの選手なのですが、
 ガラの復帰によってチームが優勝の奇蹟に向って動き出す。
 という話。
 結末は書かれていないので、いろいろイメージも膨らみます。

 仕事の手が休んだちょっとした時間に、
 幾度も読み返して、物語の絵を浮かべています。

 

 その物語と、
    今日の桑田真澄のメジャーデビューと重ねて・・・ 

 ほぼ同世代で、自分には思い入れの強い選手です。
 そしてそれを呼び込むだけのことを
                 彼はしているように見えます。

 メジャーのマウンドに立ったことが終わりでなく、
    これからの奇蹟の始まりになって欲しい。
                   とファンとして願いました。

 

 そんな自分にも ちょっとした奇蹟が・・・
 先週より製作の模型が、今朝完成しました。

 僕にとっての 魔術師ガラ が現れてくれたからでしょう。
 これが始まるとなるか・・・
 それだけの事はした自信はあるのですが、

 詳しくはまた後日。

2007.06.08

前巷説百物語

 いろいろやる仕事はいっぱいあるのに、
                      ふいに空白が訪れる。
 そんな時がたまにありますよね。
 バタバタしても結果同じなら、ここはサボってしまいましょう。

 今日の午後は そんな日で・・・

 「前巷説百物語」 京極夏彦 を読み終えました。

 シリーズ主役の又市が、「御行の又市」に成るまでの話。
 京極堂ものも良いけど、こっちのほうが好きですね。

 後半には、レギュラーメンバーも登場で楽しく読みました。
 そして、
   いつものとおり、話が他の作品へとつながっているので、
 続巷説物語などを引っ張り出して、
             読み返して時間を過ごしました。

 夕方より雨・・・
  もう少しサボれそうなので、
  伊集院静の 野球短編シリーズを拾い読み。
   数編を読み終えたところで、
           雨も止んだようなので職場へ戻ります。

 そして、夜・・・
  ビールと、あたりめ を手に帰宅。
  今夜は、「中原の虹」 第3巻 浅田次郎 
  で、酔わせてもらいましょう。

 と、その前に横溝正史の「人面瘡」を
 引っ張り出して、話を何度か読み返しているうちに
                  妖しく夢に誘われました。

 タミヤ・人形改造コンテストへ参加しようかなぁ。
     など考えて、そのネタ探しの1日ともなったのでした。

2007.04.11

ホンノンボ

心はベトナム 桃源郷あるいは蓬莱山へ。

「ふしぎ盆栽 ホンノンボ」 ポプラ社
SPICEの仲間より 本を、
誕生日プレゼントにいただきました。

雑誌の新刊案内で気になっていた本だったので、、
とても嬉しく読みました。
何度も写真を眺めては、ベトナムへ、石の世界へ
心が浮遊しています。

【ホンノンボ】
水を張った鉢に岩を飾り、
それを山に見立てて、植物と
ミニチュアを飾って楽しむ 盆栽。

日本の盆栽も石を使ったりもしますが、
主体は植物。
老成した木のミニチュアを作るものに対して、

ベトナム盆栽の、主体は石だそうです。
日本庭園の考えに近いけど、
もっともっと緩やかな遊びを感じさせます。

本のなか、
作家がホンノンボ職人に、形式はあるのか? と問います。
職人は、
「バランスだよ。コツは酒を少し飲んで、
                インスピレーションを涌かすことさ」
と答えています。

いいです。いいです。コレですよね。

難しい事を考えることなくいきましょう。

先日は、模型仲間にも誕生日をビールで祝ってもらって、
なかなかハッピーな 40代へ突入の年です。

さぁ、そろそろサーフェーサーは乾いたかなァ。
僕も ちょっと酒をひっかけて、模型再開といきますかね。

まだまだ、情景遊び を楽しむとしましょうか。

2007.03.30

輪違屋糸里

「輪違屋 糸里」 浅田次郎 が文庫化されました。 

 上下2巻ですが、上巻を読み終えた後に仕事が忙しくなり、
なかなか読み進められません。
 家にいると、模型を触ってしまうので (それは良いこと?)

 用事にかこつけて、バスを使って移動。
 ポケットに下巻を押し込んで、
 車中でゆっくりと読む魂胆。

 ただ心配は、同じ新撰組を題材にした 「壬生義士伝」
 のように、ボロボロ泣いてしまわないか ということ。

 けれど、その心配は外れて、泣けません。
 (作品への批判ではないですよ)

 視点が、女性達のほうから書かれているからです。
 島原の天神、壬生村で新撰組の世話をする家人、

 新撰組に翻弄されたかの 島原の天神 糸里は、
 土方にズバリと男の本音を指摘して言います。

 その場面、泣く子が黙るように、
 男は涙も流せません。

 建前で生きる事と本音。
 そうならば、自分も本音を願いつつも建前ばかりで
 生きているのかもしれません。

 それがカッコウをつける事と思っているだけなのかも・・・。
 好きにしているつもりが、
 そうでもなかった事が 物語のなか  糸里の言葉に
          ビックリした原因なのでしょうか・・・

 またまた浅田次郎にヤラレました。 悔しい。

 

 仕事を サボリ ついでに、
 立ち寄った本屋の棚、
 「亀石」が表紙の雑誌を見つけて、さらに ドキッ とします。
 そう、そういうことなのでしょう。

 亀石を手にして、忙しくもサボリの一日は終わりました。

 同じ日に、ワンフェス参加申し込み書類も提出しました。
 SPICEに 夏はどの味を加えるか、自分でも楽しみです。

2007.03.13

スッキリ

 本屋をぶらりと巡っていたら、
 雑誌アートトップの表紙が飛び込んできました。
 

 驚いてすぐに手にとって購入。

 前に書いた「スコープ少年の不思議な旅」の作家
 桑原弘明 は、
 澁澤龍彦に作品を見せたくて、スコープ付の小箱 作品を
 製作しつづけた。とあります。

 あぁそうか。と嬉しく納得して、
 そのただ1人、スコープを覗いた人にしか
そのミニチュアが観れない作品の潔よさに、
あらためて感心させられました。

 さらに、巌谷氏と四方田氏の対談で、

 「もし澁澤さんが生きていたら、村上隆というのは
嫌がると思う。危険な傾向が出てきたと思うでしょうね。
一見かわいくてミニチュアのようだけど、すべて功利的で
計算づくで、マーケティングでイメージをつくるというのは。」

 とあり、
 あぁ とてもスッキリ。

 そうその違和感が馴染めないのだと、
 数年前まで、村上隆がワンフェスで闊歩していた姿を見ましたが、
 ・・・・・・・と感じたのは、本心にも嘘ではなかったのだなと
 思いました。

 でも、村上隆は芸術にマーケティングを持ち込み、
 日本発信ののポップアートを海外にも広めた功績は高く、
 それはやっぱり凄い人なのだと思いもします。
 「芸術起業論」など書いていましたしね。

 

 好きなものを造って、それが人に観られる。
 また、対価を払って他人の手に渡る。という喜びは、
 言いようの無いほど素晴らしいことと感じます。

 そこに流行などの計算ではなく、
 共感があることこそ本物 (自分という存在が残る)
なのではないかと、
 素人でただの模型好きな自分は思っているのを
 あらためて自認しました。 

 こういう日はウィスキーだな。

2007.03.01

ワンフェス終えて、

ワンフェス終えた当日と、その次の火曜日に、
(ポケットの温かい) いまの内にと本屋へ、

「澁澤龍彦の古寺巡礼」 (コロナ社)
「日本古代文学入門」三浦祐之 (幻冬舎)
「ギュスターヴ・モロー 画文集」ギュスターヴ・モロー(八坂書房)
「おまめの豆本づくり」柴田尚美 (白泉社)
「日本ノ霊異ナ話」 伊藤比呂美 (朝日文庫)

と、鉄道模型レイアウトなどの本を購入。
この中の数冊は次の作品への大切なものとなります。
さぁ、どんなものが創り出せるか? 

それと、アルバム
「SCRATCH」 木村カエラ 
(ノラ・ジョーンズかCKBかと悩みながら・・・やっぱり)
を手にして買い物終了。

店番の人には、時代小説を数冊に、日本酒・にごり酒
を、お礼にして、
焼肉でお腹をいっぱいにすると、
ポケットの中のものは、すっかり吐き出されてしまいました。
(残りは返るべき所へ帰って、ちょっと寂しく手の平を振ります。)

さて、いま読んでいる本

「古代文学入門」は、古事記・日本書紀・続日本記などから
テーマを抜粋、解りやすく口語訳と解説が添えられています。

「日本ノ霊異ナ話」は 日本霊異記から題材をとった短編集。

2冊と講談社学術文庫のもの出してきて開きながら
拾い読みする夜の昨日今日。
それと、カエラのDVDが流れている景色。

良いワンフェスだったなぁ。

次は8月

もちろんSPICEとして、1/144車輌と空母もやりますよ。
お楽しみに~

2007.01.09

夢の宇宙

念願の本を購入し、半日ほどただ眺める。
茫洋とした本の海 (または宇宙) に漂よう気分を
少し味わったようで嬉しい。

模型とは直接は関係ないけど、
自分が模型を遊ぶ遠因である源を透き見した今日。

明日からまた模型を造ります。

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